定年後の3大不安は、「お金・健康・孤独」と言われています。
なかでも私は「お金」の不安がやっぱり大き目、なんとか早めに解決したいと考えています。
そういったわけで、定年後に備えてお金を貯める必要性をヒシヒシと感じ、貯金と節約の決心をしました。
しかし、なかなか簡単にはいかないですよね。
そこで大好きな落語をヒントに貯金と節約について考えてみました。
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当たり前のことですが、お金を貯めるには収入を増やして支出を減らすのが最も効率的です。
しかし、一昔前のようにサラリーマンの収入が年齢に応じて増えていくような幸せな時代は過去のものになってしまいました。
50代で収入の増加が期待できるのはまれで、むしろ減ると言う事の方が一般的です。
もちろん投資などで資産を増やすことも考えなくてはいけませんが、これも確実な方法というものはなかなかありませんよね。さて、どうしましょう?
節約が一番確実でしょうか?
確実な方法は、やっぱり支出を減らすこと、つまり節約しかないのかということになります。
昔から日本人の感覚としては節約は美徳です。貧しくとも慎ましく生活することが良いことと考えてきてきました。
しかし、辛い思い、苦しい思いをしながら節約をすることが決して正しい事は思いません。撲滅すべきは浪費のようなムダ使いであって単にお金を使わないということではないと思うんですよね。
落語を聴いてお金との付き合い方を考えました。
私は落語が大好きなんです。
※よかったらこちらの記事もお読みになってみてくださいね。
その落語に「黄金餠(こがねもち)」という演目があります。ご存知の方も多いと思いますが、簡単にあらすじをご説明しますね。
「貧乏長屋にお坊さんの西念(さいねん)さんと金山寺味噌売りの金兵衛さんが隣どうしで住んでいました。
西念さんは、ケチでお金への執着がとても強かったのですが、ある時病にふせってしまいました。
金兵衛さんが心配して見舞いに行きますが、ケチの西念さんは医者にもかからず薬も飲んでいないと言います。
金兵衛さんが何か食べたいものはないかとたずねるとあんころ餠が食べたいとのこと。
金兵衛さんが持っていくと西念さんは人が見ていると食べられないと金兵衛さんを追い返します。
隣に住む金兵衛さんが壁の穴から様子を見ていると西念さんその餠の中にため込んだお金を詰めて飲み込み始めます。
そのうち西念さんが苦しみはじめ金兵衛さんが慌てて介抱しますが、西念さんは亡くなってしまいました。
大家に報告し、長屋中に声をかけて葬儀を行いましたが、策を講じた金兵衛さんは、西念さんの腹の中のお金をまんまとせしめます。
そして、そのお金を元手に目黒に餅屋を出し、”黄金餠”を売り出してたいそう繁盛したそうです。これが江戸の名物”黄金餠”の由来となりました。」
西念さんのお腹からお金を取り出す描写もあり話としてはちょっと引いてしまうような内容なのですが、これは演者の技でお寺までの道のりをテンポよく語ったり、でたらめなお経のおかしさなど聴きどころの多い話です。
古今亭志ん生師匠の口演などは素晴らしいですよ。おススメします。
さて、”黄金餠”は”黄金持ち”に通じるということで縁起が良いと人気があったそうですが、その”黄金餠”の由来がちょっと引くような怖い内容であるところが、何とも複雑です。
「お金を活(い)かす」とは?
西念さんがため込んでいたお金はおそらくこのままでは世に出ることはなかったでしょう。
それを金兵衛さんが世に出し活用したことで、店は繁盛し何倍にも増えたと考えると、お金は世の中を循環させ活(い)かすべきものと言えるのかもしれません。
最近は、たんす預金が多いと聞きますがこのお金も循環しているとは言えないかもしれませんね。
西念さんは医者にもかからず薬も飲まずにひたすらお金を貯めこみ、そして亡くなりました。この話を聴いて考えさせられましたね。
何かを犠牲にしたり盲目的に貯金するのはちょっとやめておきたいなと私は思いました。
上手にお金を循環させながら節約でき、貯金ができるのが理想です。そんなことできるの?と思いますが、要はメリハリだと思うんです。
使うべき時とそうでない時を十分吟味し浪費でなく必要な消費としたいものです。
私の方法
私の拙い人生経験に基づいた、自分にとって一つだけ確実な浪費をしない方法があります。それは、
- ノリで買わない。
- 勢いで買わない。
- 慌てて買わない。
この3つ、今までこれで結構やらかしてますからね。
買いたいキモチが盛り上がったら、
- ちょっと時間をおいてみる。
- 本当に必要なものか?もう一度考える。
冷静に考えると、それほど必要ではなかったなんて、良くあるんですね。
私には落ち着いて考えることがポイントでした。
これって、結構重要なことかもしれませんね。
よかったら、あなたも試してみてください。