安川ひこぞうのやすらぎ「定年」日記

無事に定年!やすらぎの定年生活を目指して日々奮闘中の安川ひこぞうです。定年後の3大不安「お金・健康・孤独」もなんのその!?

柳家さん喬師匠の噺をぜひ聴いてみてください。

落語が大好きです。落語は魅力的ですよ。

頭の中で繰り広げられる古典落語ならではのきらめく江戸ワールド、落語は心と体とやすらぎ、脳の栄養です。

名人と言われた師匠方の噺はさすがのひとこと、スバラシイですね。

しかし、現役の師匠の噺も本当に良いですよ。

なかでも私のイチオシの師匠は、柳家さん喬師匠です。

ぜひ師匠の噺をお聴きになってください。

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柳家さん喬師匠

柳家さん喬師匠をご存知でしょうか?

押しも押されもしない大看板の師匠です。

もし万一ご存じないとおっしゃるのでしたら、なかなかチケットが取れないと評判のキョンキョンこと柳家喬太郎師匠はご存知ではないですか?

お弟子さんを引き合いに出すのはいかがなものかと思われるもしれませんが、さん喬師匠はその喬太郎師匠のお師匠さんなんです。

そして、さん喬師匠のお師匠さんは、あの人間国宝の5代目柳家小さん師匠です。落語界の本流と言って良いと思いますね。

私はCDなどの音源でも寄席や落語会のような生の口演でもさん喬師匠のお噺をお聴きしましたが、本当に良いなぁ、うまいなぁといつも満足しています。

もし、どの師匠の噺を聴いたら良いの?と問われるなら、私は柳家さん喬師匠の噺を聴いてみてくださいと自信を持って答えます。

さん喬師匠のどこがそんなに良いの?

さん喬師匠の噺の良さを一言で言えば、「描写が見事」と言えると思います。

古典落語の江戸の風景や場面の描写、人と人との関係の描写、人情や心模様の描写、どの描写も細かくてていねいです。

頭の中に4Kで江戸の風景や人々が現れます。それはそれは見事ですよ。

以前、江戸文化を学ぶイベントにさん喬師匠が出演されていました。その時に師匠は江戸時代の武家屋敷の窓の構造、開け締めの仕方について質問をしていらっしゃいました。

押すように前後に開けるのか?横開きなのか?ということなのですが、これは噺の中にお侍さんが窓を開けるシーンがあり、その時の正しい仕草を知りたいということでした。

探究心がスゴイですね。これだけの立場にあっても、研究熱心な姿にとても感激しました。

それに、師匠は日本舞踊の名取でもあるので、情景描写の際のひとつひとつの仕草や所作が本当に軽やかで美しいです。

噺には落語家さんの人間性が垣間見える。

落語家さんの噺には、その落語家さんの性格や人間性が見えるように思っているんです。

私は、落語を評論するような立場ではないので、勝手な印象です。偉そうに語ってすいません。

例えば、人情噺でハッピーエンドのストーリーでも落語家さんによっては、聴いた後の後口が何だかスッキリしないことがありました。

しばらくなんでだろうと考えてみました。ひとつ思い当たったのは噺に出てくる登場人物の描き方でした。

本当は心の優しい店のご主人が時には厳しいことを言う場面があったとします。やっぱりこの場面では、厳しい言葉の中にも優しさを感じたいところです。

しかし、そう感じられなかったり、噺の全体の中でも「どうもこのご主人は本当は優しくないな。」と思えてしまう場合があります。

落語家さんごとのストーリーや登場人物のとらえ方の違いなのかなと思いますが、その差の根底に落語家さんの性格や人間性があるのじゃないかなと思ってしまいます。

さん喬師匠の噺では、そういう事はないですね。

どの登場人物もその方々の本心や心根がにじみ出ているようです。

これってさん喬師匠のお人柄によるものなんじゃないかなと、勝手に解釈しています。

さん喬師匠は、本当に優しい方だと思いますね。

私は、舞台の上のさん喬師匠には何度もお目にかかっていますが、直接話しをしたわけではありませんので、噺から受ける印象にすぎません。

しかし、テレビ番組でのお弟子さんに対する言動やご著書にお書きになっているエピソードから確信しているんですよ。

実は、一度だけ出待ちをして握手をしていただきました。冷たいお手でしたね。

心が温かい証拠ですよね。

私は、柳家さん喬師匠の噺を聴いた後は、「あぁ、良い噺を聴いたな。良い時間を過ごせたな。」と毎回思います。本当に心から安らぎを感じます。

魅力的な落語家さんはたくさんいらっしゃいますが、もしあなたが落語をあまり聴いたことがなくって、どなたの噺を聴こうかな?とお思いでしたらぜひ柳家さん喬師匠の口演をお聴きになってみてください。

ほっこりできますよ。