若宮正子さん教えてもらったシニアライフに大切な3つのポイントとは?
若宮正子さんをご存知でしょうか?
若宮さんは、今年84歳になられるとても素敵な女性です。ご自身で開発されたiPhoneのアプリ「hinadan(ひなだん)」が評判になり、なんとあのアップルから世界開発会議に招待されたすごい方なんです。
自分も技術関係の仕事をしていますがとても彼女にはかないませんよ、憧れの方なんです。
いちど実際にお目にかかってお話をお聞きしたいなと思っていました。
それが、夢が叶ったんです。
とても輝いた素敵な方でした。そして若宮さんのお話にはシニアライフのヒントがいっぱいでした。
なかでも感激した3つのポイントをご紹介したいと思います。
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この写真は、私が拝読した若宮さんのご著書です。よろしければどうぞこちらの記事もお読みになってくださいね。
さて、若宮さんの話をお聞きして知った、若宮流シニアライフの3つのポイントとは?
ITCリテラシーで翼を持とう。
若宮さんはもともと出歩くのが大好きだったそうです。しかし、お母様が要介護状態になりお母様のそばにいる時間が長くなってしまいました。
そのために、そうそう出ていけない状態が続いていたのです。
しかし、そんな状況にも若宮さんは嘆くことはなかったそうです。
なぜならば家にいてもネットで多くの人々とつながっていたからなんです。
狭い空間に体があっても心は広い世界へ飛ぶことができる。「私は翼をもらいました。」とおっしゃっていました。
また、「ITCリテラシー」があったので介護ライフも面白いものだったと振り返っていらっしゃいました。
介護というと大変なものという印象が強いのですが、10年間のお母様の介護を面白いと言える若宮さん、やっぱり凄い方です。
さて、ITCリテラシーという言葉は耳慣れないかもしれません。よく聞く「IT」に「C」が加わったものなんですよ。「ITC」はそれぞれ次の単語の略です。
"I"は、Information(情報)
"T"は、Communication (通信)
"C"は、Technology (技術)
「ITC」は、「情報通信技術」という意味ということになりますね。
「リテラシー」は、いくつかの意味がありますが、いろいろな情報や機器を使いこなす能力という意味がシックリくると思います。
ですから、「 ITCリテラシー」とはつまり、情報通信技術を利用したり使いこなす能力と言えるのではないかと思います。
若宮さんは、定年を意識し始めた58歳のときにパソコンを購入されたそうです。
まだ、"Windows95"も発売される前ですので、パソコンは今ほど使いやすいものではないと思いますし、価格も高かったと思います。
かなりの決断だったでしょう。その決断にはパソコン通信の記事を見たことだったそうです。
パソコンを通じて多くに方とつながることに大変な興味を持たれたそうなんです。
その興味が「 ITCリテラシー」を身につけることにつながり、お母様の介護などその後の生活の変化にも柔軟に対応できたんですね。
「翼をもらった。」
それにしても、素敵な言葉です。
シニアはリケ老になろう。
若宮さんは、「リケジョ」理系女子にならって、「リケ老」理系老人になろうとおっしゃっています。
若宮さんは、「人生100年時代構想会議」という首相主催の会議に有識者として参加されたそうです。(スゴイ!)
そこで、シニアの再教育について意見を求められた若宮さんは、「リケ老」理系老人を増やすことが、とても大切であるということを提案されたそうです。
これからは、少子高齢化でシニアが社会に出て活動することが求められてきます。
もちろん、まずは健康が大切です。その「健康寿命の延長」の次の段階は、「社会寿命の延長」が重要なのです。
つまり、多くの経験や知識、技術を持ったシニアは「社会活動」によって「社会貢献」ができる。そのときに今の社会では理系の知識がとても大切ということなんです。
これからは、AI技術がどんどんと家庭にも社会にも入り込んでくるでしょう。
スマホをはじめデジタル機器の活用で社会生活は飛躍的に便利になっていくのは間違いなさそうです。
スマホ決済なども身近になってきましたよね。
やはり、理系の知識は身につけておいて損はありませんね。
ところで若宮さんは、国連でキーノートスピーチをされたそうです。(これもスゴイ!ですね。)
次のテーマでスピーチをされました。
「Why are digital skills critical for older persons?」
私の拙い訳では、「デジタルスキルが高齢者にとって重要なのはなぜでしょう?」という意味になるでしょうか?
国際的にも、シニアには「デジタルスキル」などの理系知識が必要というお考えなんですね。
私は創造的でありたい。
以前ご著書を拝読し前向きな方だなと思っていましたが、この「私は創造的でありたい。」とおっしゃった言葉にとても感激しました。
年令を重ねると、どうしても新しいことへの挑戦はおっくうになるということは、よく耳にします。
「まぁ、あえて冒険しなくてもね。」と言って守りに入ることが、リスクもなく一番安全で楽なのかもしれません。
しかし、若宮さんは「創造的でありたい。」言いかえれば「前向きでありたい。」とハッキリとおっしゃっています。
実際に、若宮さんは「エクセルアート」といってパソコンソフトのエクセルのセルや罫線の色を駆使して素敵なデザインを作ることに熱中しているそうです。
そのデザインを布にプリントするサービスを利用して洋服やバッグなどいろいろな作品に仕上げています。
実際の作品を拝見しましたが、それは素敵なデザインでしたね。
また、3Dプリンタを利用した作品もお作りになっています。今回もその作品のひとつのペンダントを身につけていらっしゃいました。
クリエイティブってなんだか素敵です。
若宮さんは、ハツラツとされて若々しく見えます。そしてお話も理路整然としてわかりやすいです。
創造的であることが、こうした若々しさの秘訣なのかもしれませんね。
そう考えると、シニアこそ創造的であることが大切なのかもしれませんね。
今回、若宮さんのトークショウに参加する機会に恵まれました。
シニアライフに大切なポイント、目からウロコのハッとするようなたくさんの素敵なお話をお伺いすることができましたよ。
私、若宮正子さんのことを定年準備活動「定年」の師匠だと思って、勝手に慕っているんです。