安川ひこぞうのやすらぎ「定年」日記

無事に定年!やすらぎの定年生活を目指して日々奮闘中の安川ひこぞうです。定年後の3大不安「お金・健康・孤独」もなんのその!?

同じ50代 超一流のプロの姿勢に感服

結構好きでよく観ている番組の一つにNHKの情報・ドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」があります。

かなり前の放送だったのですが、とても印象深く忘れられない放送がありました。

その放送では、同じ50代のバーテンダー岸久(きし ひさし)さんが出演されました。私は、その岸さんの道を究めるプロの姿にとても感動したんです。その姿とは。

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世界一のバーテンダー

岸さんは世界最高峰といわれるカクテルコンクールで優勝経験もある世界一の腕前を持つ銀座のバー「スターバー」の店主です。

その技、マイクロバブルを発生させるという前後の動きに左右のひねりを加えた無限大記号∞の動きのようなオリジナルのシェーク(インフィニティー・シェークと呼ばれているそうです。)は見事の一言です。

また、技もさることながらこだわりもすごく、特に「すし屋にとってのシャリ」と自身で言うほどの氷へのこだわりには感心しました。

たかが氷とあなどってはいけません。入荷した氷にライトを当てわずかな傷も見逃さない。

さらに、炭酸の入ったカクテルの炭酸が、お客様が飲んでいる間中抜けにくく持つように工夫したカット法や氷の細工など研究に余念がありません。

お祝いごとのあったお客様へお出しした氷から削り出したバラの花の見事さには、驚かされました。

技の追求やこだわりだけでもさすがに一流を感じさせ、素晴らしいのですが、私が注目したのは彼の接客でした。

一流の接客

元々シャイな性格でお世辞の一言も言えず、接客が苦手であると話されていたのですが、長年の失敗や苦労を経てたどりついた境地が「本心で向き合う」ということ。

たしかに自分が客ならマニュアル通りの接客や上っ面のお世辞を言われてもちっとも嬉しくないでしょう。

いや、むしろ腹立たしいと感じるかもしれません。それだけに「本心で向き合う」というのはある意味接客の極意なのかもしれませんね。

それだけにお客様の様子には異常なほど目を光らせていました。特に注目していたのは、一杯目を一口飲んだ後のお客様の表情でした。次の一手を考えるためだとのこと。さすがですね。

万一お客様の好みでないと判断したら、作り直すこともいとわないそうでなんです。

これは、すごいことですね。世界一ともなった職人なら、自分の腕に客を合わせさせようと考える輩がいてもよさそうですが、そうはしないところがやはり一流の一流たる所以です。

ある意味、自分の技を否定されたとも考えられる状況なわけですから、普通なら受け入れたくないことなのでしょうけれども、あくまでも主役はお客様という精神が行動に現れています。

それを感じさせるエピソードも紹介されていました。

毎年年末に店を訪れるアメリカ人のご夫妻がいらっしゃいます。滞在中に連日訪れるのですが、最終日にご夫妻の思い出深い「アイリッシュ・コーヒー」というカクテルをオーダーするのが例年の恒例になっていました。

岸さんは、最高のものをお出ししようと緊張し、そして1年間研鑽しその一杯を仕上げていきます。その真摯な努力が描かれていました。

その道の一人者となった今でもお客様に対して緊張するピュアな気持ち、もう一歩先へと努力を惜しまない姿勢にとにかく感服しました。

求道者というのは、純粋にひたすらにその道を淡々と歩き続けるのだということ。

何でこんなことをやらなくてはいけないのだろう?何でこんな辛いことをやらなくてはいけないのだろう?という思いを乗り越えて歩み続ける強さをあらためて知りました。

岸さんは、現状に満足せずまだまだ高みを目指して行かれるのでしょう。

同じ50代、一流となった同世代の姿をみることは何だか嬉しさがあります。

私の夢は「シンプルライフ」ですが、その真中には確固たる自分を置きたいと思っています。

歩んだ道は違いますが、自分はどこまで自分を高めることができるでしょうか?放送は、自分を前向きにさせてくれました。

良い番組です。たくさんのきづきがあります。

あなたもぜひご覧になってみてくださいね。