やっぱり鼻呼吸 正しい息のしかたとは?
「正しい息のしかたってご存知ですか?」と聞かれて即答できる方は少ないのではないでしょうか?
「息って、鼻か口でするもんでしょ?」、「鼻でも口でもどちらでもOK、どちらも正しいでしょ。」と思いますよね。
しかし、鼻呼吸と口呼吸では体に対する影響が大きく違うんですよ。
では、どちらが正しいのか?
それは、鼻呼吸なんですよ。鼻呼吸の大切さについてお伝えします。
ポチッと応援、嬉しいです。感謝♪♪
ほ乳類は鼻呼吸?
実は、ほ乳類で口で呼吸するのは人間だけなんだそうです。
確かにちょっと思い出してみても、ペットや街角で見かける犬や猫たち、ハァハァと口で息はしていないですね。
よく暑い日に犬がハァハァとやっていますが、あれは体温を下げるためで息をしているわけではないそうです。
鼻で呼吸をした場合と口で呼吸をした場合の違いは?
それは息の質です。
空気は結構汚れていて、空気中には細かいごみやほこり、花粉、ばい菌、最近ではPM2.5などの異物がたくさん含まれています。
こういったものが直接体内に入ってきてしまえば健康を害してしまいますよね。
しかし、鼻から入った空気に含まれる異物は鼻毛や粘膜の表面の繊毛(せんもう)と粘液にキャッチされ鼻水となって排出されます。濾過された空気となるわけです。
もしこの鼻の中のフィルターを通過したばい菌があったとしてもその先にある扁桃(へんとう)リンパ組織にキャッチされ、ばい菌の侵入を防いでくれます。
さらに鼻を通過する間に空気は温められ加湿される効果もあるそうです。
鼻から入った空気は、きれいにされた上に加温、加湿されているのです。
それにひきかえ、口から入った空気は鼻のようなフィルターもなく、汚れて冷たいままで肺に入っていってしまうんです。
ですから鼻呼吸と口呼吸では息の質に大きな違いができてしまいます。
口呼吸の本当の恐ろしさ
しかし、口呼吸の本当の恐ろしさは息の質だけではなく、口呼吸によって引き起こされる免疫異常なのです。
内科医の今井一彰先生のご指摘によると、だ液は素晴らしい殺菌効果や消毒効果を持っていますが、口呼吸によって引き起こされる口の乾燥はこのだ液の働きを邪魔します。
だ液が十分活躍できなくなった口の中では雑菌が繁殖しやすく、またのどの炎症なども頻繁に起こりやすくなります。
このような炎症を繰り返しているとやがて全身の免疫系に影響が及び異常を引き起こしてしまい、その結果アトピー性皮膚炎や関節リウマチなどの難治性の病気を発症してしまう危険性があるそうなのです。
口呼吸をやめて鼻呼吸しましょう
口呼吸をやめて鼻呼吸をするためには、まずご自身の呼吸に注目しましょう。
意識して呼吸をすることは少ないと思います。まず、ご自身の呼吸を意識して鼻呼吸をしていくことが第一歩です。
口はしっかりと閉じておきましょう。
そしてこの「あいうべ体操」、効果的ですよ。オススメします。
また、睡眠時の口呼吸にも注意が必要です。睡眠時は呼吸を意識することができませんからね。
例えば朝起きたときにのどの乾燥や痛みを感じたり、いびきがある方は要注意です。
思い当たる方は、口テープをおススメします。
紙ばんそうこう、サージカルテープを口に縦に貼ります。最近は専用のテープやシールも販売されています。
口を完全にふさがないように注意してくださいね。
また、鼻の病気やトラブルをお持ちの方は、まずお医者さんに相談してください。
私も毎日貼っていますが、くちびるの真ん中あたりを縦に一ケ所だけ貼っています。
また皮膚が敏感な方はテープののりの種類にも注意が必要です。低刺激のものもいろいろと発売されています。
私は、口テープをして寝ると熟睡できますね。
口呼吸は我々本来の呼吸ではありません。それにいつも口がポカンと開いていたり、半開きというのもあまりカッコいいものではありませんからね。
まずは、意識して鼻で呼吸することから始めてみませんか。